食について① 2012-06-22 10:56:59

 

施術をしていてよく聞かれるのが、


「先生、私の○○○な症状にはどんな食べ物がいいですか?」

「テレビでやってた○○○な食事法はやったほうがいいですか?」


という内容についてです。


食については、非常に多種多様な考え方があり、

ひとそれぞれメディアも含めて色々なことを言っています。


日本人と欧米人でも、体質が違います。

同じ人種でも、住む環境によっても違ってきます。


冷え性の人と熱性の人でも違いがあります。


こういう内容を定期的にお話できるようにしていきたいです。


では、まずはじめに言いたいことは、

「人工物」について。


現在の食品の中には、多種多様な「非自然物=人工物」が入っています。

食品添加物といわれるものがそうです。

白い砂糖にしても精製していたり、着色料・香料・保存料・人工甘味料・人工調味料など・・・


お子さんが食べるお菓子やジュースにはこういったものがたくさん入っていますよね。


こういったものをできるだけ摂取せずにおくと、長い目で見た体にとっての負担が変わってきます。

結局少量ずつでも摂取し続けていくと蓄積していくんですね。


なぜ良くないかは、それぞれ色々とありますが、大きなものとして

「内臓の負担がかかってしまい、カラダの回復が後回しになる」という理由があります。


人工物を摂取すると、カラダはそのまま吸収すると害があるので肝臓で処理をしようとします。

体の回復には内臓の働きが不可欠なのですが、そちらよりも解毒のほうに労力を使ってしまうので、

「疲れが取れない」

「体が重い」と感じたり、

疲労の蓄積から筋緊張につながり痛みになったりします。


カラダは内臓の働きで細胞を新しいものに交換してくれるのですが、そういった処理活動も低下するので、例えば椎間板の弾力低下にもつながり、椎間板ヘルニアになったりしやすくなります。


常に内臓に負担をかけていると、免疫力も低下しやすくなります。

内臓がへばってきて老廃物を処理しきれなくなり、血液中にたまります。白血球などががんばって食べてくれますが、そういったことに力を注ぎ続けると、外からの菌やウィルスに手が回りにくくなります。

その結果として免疫力も低下しやすいと考えられますので風邪を引きやすくなったりします。


アトピーなどのアレルギー症状にも大いに関わります。

アレルギーについては、いずれ詳しくお話したいと思います。


様々な理由で痛みや症状は起こるのですが、

実はその背景に、こういった食事の内容がカラダの回復力に大きく関わっていることが意外と多くあるのです。


まずは、目の前の毎日の食卓から見つめなおすことをやってみてください。


「できるだけ人工のものでない天然のものを摂取していく」

「バランスよく旬の食材を楽しむ」


こういったことをまず基本にしてみてください。

  

  

 

食について② 2012-06-23 07:42:33

 

 

「人工物をなるべくとらず天然のものを摂取する」

「旬のものを楽しく頂く」


ということですが、

全体的にはそういったものを反映した上であれば、

細かい内容は気にせずに、後は、偏らずバランスよく取ればよいと思います。



冷え性や熱性がキツイ方はどうすればよいか?


上記の内容を踏まえた上で、


冷えの方は「温める食材」を

熱性の方は「冷やす食材」を加味してもらうといいでしょう。


ひとつひとつ言うと細かくなるのでまずは、


温める食材=北(寒いところ)で出来るもの

冷やす食材=南(暑いところ)で出来るもの


と大まかに把握しましょう。


自然の摂理で、

寒いところに生えるものはそれを食する動物の体を温める作用があります。

暑いところに生えるものはそれを食する動物の体を冷やす作用があります。


夏に取れるキュウリやスイカは体の熱を取ってくれますし、冬の魚は脂が乗っておいしいです。

旬のものというのは季節という自然の摂理にかなった上に、おいしいという特典まであります。


細かい分類はまた次の機会でご紹介しますが、あまり神経質にならずに

「感謝して」楽しくおいしく頂くことが大切です。

 

 

食について③ 2012-06-23 22:46:28

 

 

では、「紫斑病の方の食についてはどうしたらよいのか・・?」


基本的には前述した内容と変わりはありません。


なぜならば、


紫斑病は、無痛ゆらし療法では「頚椎(首)」「内臓の働き」に問題があると考えています。


回復していくためには、内臓の働きが不可欠です。


人工物を摂取することはそれだけ内臓の働きに負担がかかり、回復が遅れます。


カラダにとっては天然の食材、体質と環境に沿った、

つまりは「カラダが求めているもの」を摂取することが大切だといえます。


自然の中の人間が自然の中で育まれたものを口にする。これが本来のあるべき姿です。


旬のその地に育まれたものをまずは食すること。

そして、楽しく感謝して頂く気持ちが大切です。


紫斑病の場合も、人それぞれ生活環境の違いがあります。

カラダの状態も様々です。


その人に合わせた食習慣が大切ですので、

回復力を高めるためには一度普段の生活を振り返ることが必要であると思います。



いろいろとお話をしましたが、

神経質に「何を食べないといけないか」と考えるよりも、

「人工物をできるだけ取らない選び方」を考えるほうがいいと思います。


あとは、よく噛んでバランスよく食すればいいのではないかと考えます。

 

 

食について④ 2012-06-25 09:47:59

 

 

小さいお子さんや女性の方で、甘いお菓子や飲み物が大好きという方は多いようです。

もちろん男性でも。


毎日少しずつ食べるものですので、長い目で見れば気をつけていかないといけないと考えましょう。


精製した白砂糖、人工甘味料・・・


ダイエット○○というようなカロリー控えめなものほど、気をつけたほうがいいですね。


天然のものを食する大事。


理由は前述しましたが、今日の食事が数日後数ヵ月後の自分の未来のカラダを作ると考えると、


今何を選ぶのかがだんだんと見えてきます。


市販のおやつばかりではなく、手間をかけてでも愛情のこもったおやつを作るのもいいでしょう。


材料は、白よりも黒砂糖や蜂蜜。果物やお芋などをつかって甘みを演出。


強い甘みよりもほのかな甘み。


人は継続すると良くも悪くも慣れていきます。


食が乱れると気持ちも乱れます。イライラしやすくなったり疲れやすくなったり。


色々なことが背景にありますが、意外とそういう部分が大事。

 

 

 

食について⑤ 2012-06-26 09:34:45

 

 

東洋医学の考え方に「五味」というものがある。


酸味

苦味

甘味

辛味

塩からい味


これらをバランスよく摂取するとカラダが調和しやすいとされる。

偏ると関連する臓腑に影響が及ぶ。


そのうちの甘味は「脾」臓すなわち消化器系の働きに関わる。

消化器系の働きはカラダの回復力や免疫力に直結する。


ストレス食いというものがある。

イライラしたりもやもやすると偏ったものを大食いしてしまったりする。

甘いものを食べたくなることが多いようだ。


昔、うつ病の患者さんがいた。

話を聞くうちに、その人は毎日2リットルの炭酸飲料をがぶ飲みしているそうだ。

それがないと落ち着かないらしい。すぐにのどが渇くらしい。

驚くことに本人はそれを「普通」と表現していることだ。

この生活を何年も続けている。そして、

「カラダがだるい」「疲れやすい」「気持ちが晴れない」と訴えておられた。

うつ病の人は、

ストレス・自律神経的な乱れがあるのと同時に、

消化器系統を傷めていることが多い。

気持ちを軽く持ちたくともカラダがだるくてしょうがないのでますます気持ちも晴れない。

実はその背景には飲食の偏りが大きく関わることが多いのである。

習慣的に続けているので本人はそれが当たり前だと思っていることが多々ある。



偏った飲食は、心身の調和を乱す。

食はカラダをつくる源であり、そこがおかしくなると芋づる式におかしくなりやすい。


紫斑病の方にも同じことが言える。

内臓の回復力が鍵なので、そこを傷める飲食は慎みたい。


結構家族の大人が習慣的に食べるものは、子供に伝播しやすい。

大人がお菓子を日々何気なく食べていると、子供だけダメとはいい難いし、ついつい「まあいいかこれ位」となる。

これが日々続いていく。影響を受けやすい体質の子供にはこれが症状につながってくる。


実は、こんなところに回復への盲点があったりする。

 

 

 

食について⑥ 2012-06-27 01:33:19

 

 

天然のものを普段食している人が、化学調味料が入った料理を食べると、

舌がしびれる感覚があるとのこと。


普段食している人には感覚がマヒしていてわからない。


舌がしびれる感覚とは、カラダが警戒を示しているといえるのかもしれない。

少なくともカラダにいいものではないといえる。


こんな話を聞いてもピンとこないかもしれない。実体験で感じてみないとわかりにくい。


化学調味料とは、例えば、コンビニでおにぎりを買ったとする。


普通の塩むすびだとしても、そこには調味料(アミノ酸)というのが入っている。


ほとんどの市販の調理した売り物には入っている。

インスタント食品や冷凍食品にも含まれていることがほとんど。


こういうものを普段食していると、上記の内容がピンとこなくなる。


ちりも積もればカラダにとっていい影響を及ぼさない。

 

 

続・食について① 2012-07-31 16:03:06  

子供用の駄菓子、清涼飲料水、ジュース、あるいは日常の食卓に含まれる添加物。

 

 

あまり神経質になってもらうのもよくないが、全く気にしないのは良くない。

 

 

添加物について少しお話しする。

 

 

食育というものがある。幼稚園などで子供達に食への大切なことを学ぶ機会を作る試みだ。

 

 

あるケースで。おじさんが取り出す色々なものは皆子供達が「えーーー」と嫌がるようなものばかり。

それを混ぜ混ぜすると・・・じつは普段目にする「ある飲み物」になる・・。というものだ。

口当たりに惑わされて、食の本質を忘れてしまう現代においてとても大事な試みだろう。

 

 

今の食品は口当たり良く一見出来ている。

その実はとんでもないものが含まれていることがある。

でも気にしない人は習慣的にそれを摂取する。

誰も何も責任が及ばなく時間もたった頃になにかしらの悪影響がカラダのどこかに表れる。因果関係を証明することはなかなかしがたいだろう。

 

 

昔ながらの懐かしい駄菓子を見てみる。

子供の頃は気にもしていなかった表示項目を見る。

「こんなん入っていたんか!!」と驚く。

これをせっせと日々お金を出しては害を積み立てていたのかと。

人間には解毒や排泄という力が備わっている。

全てがカラダにとどまるわけでは無いだろう。

しかし、負担にはなる。

量が増えると一旦はカラダを通るのだから影響が無いわけは無い。

内臓の負担(特に肝臓)が増えることは、他の働き(疲労回復や免疫)の力を削って解毒をしないといけない。

 

 

我々の体にはすばらしい自然の力が備わっている。しかし、それにかまけているといつか限界がくる。

 

 

アレルギーなどはそういったことと密接に関わる。

常にカラダにとっての異分子をカラダに摂取し続けると、カラダは警戒反応を示し敏感になってくる。

今の浄化処理だけでも大変なのにこれ以上入れさせてたまるかと、アレルギー反応を起こす。

 

 

入ってきたら通常ルートではない流れから炎症反応などで追い出そうとする。

燃やそうとする。

 

 

皮膚科に行っても、血の検査をして「○○にアレルギー反応ありますね。

気をつけましょう」とは言っても、日常の生活(食・便・運動・ストレス)をつぶさに聞かれることはあまりないように思われる。(もちろんきちんとされておられるところもあるでしょう。)

 

 

薬をだして反応を抑えましょうでは、根本解決とは言いがたい。

 

 

平凡の積み重ねがややこしいと見られる症状として出てきているだけ。

平凡を改善していくと(アレルギー反応は警戒信号だからカラダもすんなりやめましょうとはなりにくいので時間かかるケースが多い)次第にカラダが浄化され反応もうすれていく。

 

 

 

 

「風の谷のナウシカ」という映画をご存知だろうか?

 

 

(知らない人にはわからない内容になりますが)蟲(むし)や胞子の毒を噴出する植物は実は地球を浄化しているという話。汚れた土を年月をかけて浄化している。その結果として胞子に毒が含まれている。

 

 

カラダの浄化もしかり。

アトピーはカラダの浄化をしているためのやむおえない反応だ。

血液の汚れがあるから皮膚から出そうとしている。

汚れを作る背景には飲食・ストレス・内臓力・運動・筋緊張などがある。

それらの結果としてからだの浄化作用が落ちるあるいは行き届かなくなるので、排泄反応をおこす。

 

 

現代病として増えているアレルギーは、ひとつひとつは平凡な原因だ。

それが重なるとわけがわからなくなっているだけだ。

 

 

続・食について②
2012-08-01 12:54:27  

添加物について。

 

食品添加物は安全性を満たした規定内のものだから大丈夫だと思っていますか?

 

わずかな量だから大丈夫だと。確かにそうです。

しかし、些細なものでも日々つみかさねると大きなものになるものです。

 

毎日のおやつ、食事、これを数年間取り続けるということは普通に起こりうることです。気に入った嗜好のものは定期的に採りやすいものです。

 

 

少しはなしがそれますが、「ダイエット○○」といううたい文句で売られているものがありますね。「糖分○○カット」とか。

あれってどうなんでしょうか。

砂糖の代わりのものをつかって甘さを出しています。

白い砂糖(精製)は黒砂糖に比べてよくないです。さらに人工甘味料というものは良くないです。

まだ、天然の甘草などはいいとして、人工的甘味料は採りすぎに気をつけましょう。

ノンアルコールビールなども「ビールっぽい味をつけている」わけですから、色々なものが入っています。

 

 

炭酸飲料水やジュース類は香料をはじめいろんなものが含まれます。

 

 

ひとつひとつに神経質になるのではなく、大まかにでもそういうものへの認識はもっておいていただきたいです。

そして食するときはカラダで浄化できうるように「感謝」していただくことをする。

 

 

続・食について③
2012-08-02 23:21:35  

着色料について。

 

 

赤○号、青○号・・・などの表記。

 

 

昔ながらの駄菓子やお菓子にはいっていたりするもの。

 

 

これらはタール色素という。

タール色素というものは石油からできている。

 

 

化学構造からみると、発がん性や催奇形性が疑わしいとされる。

 

 

アレルギーを引き起こすともいわれる。

 

 

環境ホルモンの疑いもある。

 

 

アメリカのラット実験で、マウスにガンが発生することがいくつかの割合として存在するとのこと。

 

 

しかし、日本では食品添加物としてタール色素のいくつかが認められている。

 

 

「もしかして」と思われる方は、一度普段口にしているお菓子類をチェックしてみるといいだろう。

 

 

 

続・食について④
2012-08-03 00:13:49 

添加物についてさらに。


食品添加物は本来たべものではない。


人工的に合成された化学物質(合成添加物)

それに類似した働きを持つ特定成分を細菌・カビ・昆虫・植物・鉱物などから抽出したもの(天然添加物)


である。


合成添加物を多く含む食品は、化学物質過敏症やアレルギーを起こす可能性が高まる。


表示に色々な「?」なものが入りすぎているものは間違いなく「自然で無い余計なもの」が入っている。


最近の食品は日持ちするものが多い。保存料がはいっているから。


昔はよく腐っていたという。冷凍冷蔵技術や環境の差といえばそんなものかとも思う。


しかし、実際はそれだけではないだろう。


本来腐るはずのものが腐らない。きわめて異常なことである。


人工的な手が加えられているわけである。


流通的にそうしていかないとお金にならないからだが、それをノーマークに受け入れすぎると影響を受けるのは摂取する側である。

 

 

 

 

続・食について⑤
2012-08-04 14:49:09 

ドリンクについて。


商品を非難するつもりは全く無い。買うのも自由。


その上で思うこと。


のむと体力がもどる、すっきりする、集中できる・・・

ような感じがするので飲んでいるとする。


本当に元気になっているのでしょうか。

これらは実際のカラダにとって何かをプラスするというよりは、カラダを「外から何か恵むことに慣らさせてしまう」方向に行きやすい。


カラダがドリンクが無いと何かピリッとしない感じに思えてくる。


カラダが本来のがんばりを怠けるというか。


カフェインが入っているのでなんとなくスッとした感じがしていたり。


そして、だんだんと量が足らない気がしてきたりする。


これを果たして元気といえるのか。


ごまかしをつづけているのだとしたら、そのツケはどんな風にあらわれるのか。


 

 

続・食について⑥
2012-08-05 07:33:06 

偏見ではない。


50・60代の方は自分の「型」を持っていることが多い気がする。


自分の好み、習慣がしみついていたりする。


今の状況には●●はよくないといわれても変えがたい何かがある人がいる。


本当に追い詰められないと変えれない何かが。


全ての人ではない。


今までの人生観の縮図なのか。


お酒や食べ物の習慣など。薬もそう。


そのときは理屈で「うん」といっても、決して変わっていかない人がいる。


実はその人のことだから、その人が決めればいい。


指摘や提案はしても最後は自分で決めることです。


その人の人生ですから、縁をどう活かすかはその人次第。


続・食について⑦
2012-08-06 08:29:29 

食について話している。


「○○には何を食べればよいか」聞かれる。


確かに養生として大切な話だ。


しかし、その前に、「こういうものは採らないようにする」ことが大切だ。


入れたらいいものを論ずる前に、入れると体に負担がかかるものを注意すること。


どれだけいいものを入れても、負担にかかるものも入れていると負担になる。


負担になるものとは、「人工物」である。


内臓の解毒・浄化処理に負担をかける。


回復力の足を引っ張る。


純粋なアルコールでも負担をかけるが、輪をかけて人工物がまざっていると負担がかかる。


混ぜ物の酒は意外と多い。


飲料全般も。食品も。


天然自然になじむとは、まずは現状を把握することだ。


神経質になりすぎはよくない。


しかし、今までを見直す作業は大切だ。